*ゆーじログ*

社長+Webエンジニア+ドラマー+作詞家+インディーズバンドマン+エンターテイナー+大学生+時々旅人な40歳

インド旅行5日目手記 後編

前編から

 

12:00

ほぼ定刻でアグラー駅に到着。インドやるな。

メキシコ夫妻とひとしきり話した後別れる。

レッドゥンとも「良い旅を!」的な言葉を交わして別れる。

その時ホームでガンジーみたいなおっさんに話しかけられる。なんかわからんが無視。

 

さて、明日の深夜電車でいよいよ最終地点であるガンジス河があるバラナシに向かうのでチケットを買いに行く。だいぶ慣れた。

チケット売り場にさっき別れたレッドゥンもいた。

彼は明後日発の深夜電車に乗ってバラナシに行くらしい。でもうまく買えないようだ。

チケット売り場のおっさんが「明日も明後日もバラナシ行きはキャンセルだ」と言っている。そんな訳はないだろう。

またなぜかガンジーがいる。

ガンジーも「バラナシ行きはキャンセルだ」と言っている。そんな訳はないだろう。

 

そういえばここは外国人用の売り場ではない。だから話がいまいち通じないのか。ガンジーが外国人カウンターに連れて行ってやるという。お前誰だよと思う。

 

結局本当にバラナシ行きはキャンセルになったらしい。だが、バラナシの近くの駅までいく電車はあるという。そういえばそんなことも地球の歩き方に書いてた。

「オッケー。それくれ」

と言い無事チケットを購入。

 

するとガンジーか

「おれのトゥクトゥクに乗っていきな。ホテルまで送るよ」

どうやらこの地方ではバイクのリキシャをトゥクトゥクというらしい。ベトナムとかと一緒か。

というかガンジーはトゥクトゥクの運転手だったのか。

 

ここでレッドゥンが

「よし乗ろう。一緒に行こう」

と提案する。確かに今から移動手段を探すのも面倒だし相変わらずクラクションの嵐なので乗っかる。

 

どうやらこのガンジーはガイドらしい。レッドゥンが勝手に交渉を始める。今日と明日ガイドして一人750Rsとのこと。なんか楽しそうなので乗った。

 

ガンジーに「日本人?」と聞かれたのでイエスと答えるとニヤーっと笑っていきなり

「ノノムラマコト」

と言い出す。

知ってる日本人の名前を出したのかと思い「ドゥユーノー?」と聞くと野々村真と一緒に撮った写真を取り出す。どうやらかなり昔に世界不思議発見のロケで野々村真が来たらしい。

ほほー、それは面白い。悪くなさそう。

ガンジーは名を「アミーン」という。「アーミン」ではないのね。

 

ここからフランス人旅人レッドゥンと、インド人運転手アミーンと40歳日本人の3人旅が始まる。

 

とりあえずお互いのホテルに向かってチェックイン。その後飯を食いに行く。アミーンが大衆レストランに連れて行ってくれた。

カレーを食す。

 

レッドゥンと飯を食いながら話す。レッドゥンはパリで看護師をやってる26歳らしい。

2週間インドを回ったあと1週間ネパールに行くという。ネパール羨ましい。

 

その後アグラー城というお城にいく。お城のボディチェックでまたライターを取り上げられた。

城の中はかなり広い。野生のリスがウロウロしてる。リスに餌をあげて手に乗せることができるらしい。やってみる。リス超絶可愛い。

餌をくれた人に「100Rsプリーズ」と言われる。高すぎるだろ。面倒なので払う。

 

ひとしきりお城を見たあとはいよいよ本編タージマハールへ。遠くから見るとすごい大きいのに中に入るとそうでもない。これがタージマハールの不思議か。

内部に入るには靴を脱がないといけない。レッドゥンが土足で上がって怒られてた。

「靴はここに置いていきな」というおじさんがいたのでそこに靴を置いていく。なんか嫌な予感がする。

 

タージマハールの内部は何か不気味な感じがして雰囲気は凄かった。

レッドゥンがずっと写真を撮っている。見せてもらうとやたら上手い。

「イマジネーションの問題だよ」

と言われる。グヌヌ。

ひとしきり見たので靴を取りにいく。

 

靴はここに置いていきなと言ったおっさんに

「金くれ」

と言われる。

やはり。10Rs渡すと満足な顔をされる。

お前座ってるだけで何もしてないやん。

 

そのあとはタージマハールが綺麗に見える公園へ。逐一アミーンが注意してくれる。

「ここは入場するのに300Rsだよ。中でそれ以上求められても払っちゃだめだよ」

「ここのドリンクは高いから買っちゃだめだよ」

アミーンいいやつ過ぎ。

 

公園行く途中でカーストの一番下ぐらいであろう集落の横を通る。これは文字で表すのが難しい。語弊を承知ですごく雑に例えるなら

 

「一家全員ホームレスの集落」 

 

「昨日まで戦争をやってた村」

 

みたいな感じであろうか。あらゆるところで小さい子供に「お金ちょうだいお金ちょうだい」と言われる。

レッドゥンは

「おれはあげないようにしてるんだ。だって、あげても子供達の生活が改善する訳ではないから」

みたいなことを言う。それはわかる。正論だ。

しかし目の前で10歳に満たない子供に「僕と君はフレンド。だからお金ちょうだい」と言われる。

放っておくと「ねえねえ」と言いながら突っついてくる。

 

レッドゥンが先を歩いたのでポケットから10Rsを取り出しこっそり子供に渡す。

レッドゥンにバレると怒りそうなので「ほら、早くあっちにいきな」と合図する。子供はテクテクあっちに歩いていく。

もう何が正解か分からない。とりあえず俺は、寝る前とか日本に帰る時に

「ああ、やっぱりあの子にお金を渡せばよかったな」

と嫌な思い出を作りたく無いが為だけにお金を渡したようなものである。

それが正解なのか間違いなのか、責められるべきなのかそれともレッドゥンが間違えてるのか。

テレビやインターネットの向こう側で見た出来事が実際目の前で起こり当事者になることの重さをつくづく感じた。

 

実はレッドゥンのチェックインを、俺がホテルの前で待っている時も同じような出来事があった。

 

推定7歳との男の子と、5歳の女の子、おそらくきょうだいであろう二人の子供が木の棒切れを振り回して走りながら無邪気にあそんでいる。その身なりは明らかにカーストの下の方だと思われる本当にボロ切れのような服を着ていた。

 

とても可愛い女の子が俺を発見するとテクテク近づいてくる。あ、これはお金ちょうだいのパターンだなと思い「まあ少額なら」と思い覚悟を決めると

「ちょっとちょうだい、ちょっとでいいから」と思われる言葉を発する。実際はヒンディー語なので何を言ってるの分からないが目を見ればわかる。

 

両手を、物をもらう格好で手のひらを上に向ける女の子。

ポケットからお金を出そうとした時に気づいた。

女の子はお金ではなく、俺が持っていたペットボトルの水が目当てだということに。

 

まるで顔を洗う時に水をすくうかのように手を出し

「それちょうだい。ちょっとでいいからそれちょうだい」と、攻め寄る訳でもなく言ってくる。

俺は止まった。思考も身体も。

 

「水が欲しいってなんだ。本当に戦争が起こっているような水がまったく手に入らない国ならまだ分かる。でもここはそんな国では無い。裕福に暮らしている人も、普通に暮らしている人も、自分のような比較的裕福な旅行者も存在する。その中でただ、たまたま生まれたところがカーストの下だったがためにこういうことが起きるのか」

 

こんなことをグルグル考えている間も女の子はずっと右手の水をねだってくる。

ふと我に返った俺は半分以上残ったペットボトルをそのままあげた。

すると目の前でほぼ全てを飲み干す。

 

その刹那、ホテルの警備員が子供に対して怒り始める。

「ここでなにやってんだ!出て行け!ここはお前が来ていいところじゃない!早く出て行け!」

みたいなことを言っている。

子供はめげずに水を飲みながら遊んでいる。

警備員が

「出て行け!」と追いかけ始めてようやく子供がシブシブ敷地外に出て行く。

敷地と言っても扉の中ではない。本当にホテルの前の道路である。入ることさえ許されない、というより自分の集落から出ることさえカーストでは許されないのであろう。

グルグル思考をするが考えはまとまらない。

その時、チェックインを終えたレッドゥンが出てきて強制的に思考が終了された。

 

カーストは日本人なら小学生で学ぶ。今は表向きは廃止されてるとはいえまだまだ根強く残っている。自分なりに色々学んできたつもりだったけど、目の前で起きることにただ驚くことしかできない。

 

 

話が随分横道にそれてしまった。

カーストの話は書くか書かないか迷ったけど、確かに自分が経験した出来事なので包み隠さずここに記す。

 

 

 

閑話休題。ひととおり観光が終わった俺とレッドゥンはホテルに戻る。

アミーンが別れ際に言い放つ。

「夜明けのタージマハールが最高だから見に行こう。明日朝5:15に迎えにくるわ」

 

ごじじゅうごふんうそやろ

特に嫌だという理由もない、押しに弱い日本人の俺は首を縦に振る。

4:30起きやん。

 

風呂入って寝る。

 

到着駅のアグラ駅

 

 
なんかいきなり叫びだすアミーン
 
世界不思議発見の写真

アグラ城
 
リスと100Rs取られた餌
 
夕焼けのタージマハール
 
レッドゥンにうまい撮りかたを教えてもらったけどイマイチな俺の写真
 
左からからアミーン、レッドゥン、ワテクシ
 
今日のホテルのバー

 

リスの動画


 
公園に向かうところにある集落の動画